号泣する準備はできとったばい!

一人で過ごす準備はできていた。
何も皆でワイワイしなくてもいい。
家族や彼女や彼女の母さんから祝いのメールも頂いたし、それだけでも十分やん。
一人で今日のこの日を噛み締めとこう。
とかなんとか思いながらも、内心はネイビー。
『今日はずっと電話しといてやるけん』
って年下の彼女に慰められる。
でも、もしかしたら友達からお誘いの電話がくるかもしれんって淡い期待を抱きつつ、ご飯は9時まで食べませんって決めてた。
段々と時計の針が9時に近づいてくる。
したら携帯がリンリン!
速攻取ったら「今日飲みにいかん?」って。
キター!!!
ちょっと準備に時間かかってしまって30分くらいして、友達ん家到着。
ピンポーンして、ガチャって開いてみたら、部屋真っ暗。
先の方にロウソクの光だけが見える。
まぁさぁかぁ。
ビクビクしながら部屋まで行くと
『おめでとう!!』
同時にクラッカーもパンパン!
電気を付けると、そこには水着姿の女性達!!
しかも全員巨乳!!
乳バインバインさせながら俺に抱きついてくる!!
って展開なら、もう失禁どころの話しじゃなかったやろうけど、残念ながらそこには正反対の男、いや漢4人が!!
うん。それもそれで嬉しい!!
今やけん冷静に書けるけど、その瞬間は本当に頭真っ白。
取り合えずロウソクの火ぃ消して、やっと実感できた。
シャンパンも用意しとって、初めて開けてみる。
と同時にいっき飲み。
炭酸のせいで、口に含んだ途端倍の量に膨れ上がって吐き出しそうになる。
そしてシャボン玉と本をプレゼントされた。
もう泣きそうやった。
ドッキリするのは好きやったけど、自分がされたことは今回が初めて。
相当嬉しいもんやね。
いい年の男4人が、俺のためにプレゼント買ったり、ケーキ買ったりしよる姿ば想像したら更に泣けてくる。
もうその辺から記憶があやふや。
ご飯めちゃ食べて、ビールめちゃ飲んで、それと同じだけ吐いて。
涙も出て、興奮のあまり汗もかいて、小便も大便もして。
多分全身の穴という穴から色々出まくってた。
その後はもう爆睡。
2005年の12月7日は今までで最高の日になったよ。
吐いたし体調は最悪やったけど、内心はネイビーから温かいオレンジに変わっとった。